マレーシアのハラルビジネスへの思惑

2014.07.01(火) カテゴリブログ

ジョホールバルからこんにちは。

今日(執筆日)の天候予想は最低気温26度。最高気温は31度。雨の予想は昼以降に60%。
午前中は穏やかな南国の機構でしたが、本日も午後から雷がすごかったです。

つい最近、
シンガポールにいる某食品企業の駐在員の友人とハラルのビジネスについて語ってきました。

ご存じでない方に、
ハラルを少しご説明させていただくと。。。

=ハラル・ジャパン協会概要より抜粋=
ハラール(HALAL)とは、イスラムの教え(シャリーア法とイスラム原理)で許された、「健全な商品や活動」のことの全般を意味します。
( 発音の問題ですが、「ハラール」は「ハラル」とも言われます。)
ハラールの反対は「ノン・ハラール」あるいは 「ハラム」と呼ばれ、これらイスラム教徒にとっては有害な物、中毒性のある物を意味しています。従ってイスラム教徒は、ハラール品であると正式に認められるもの以外の食べ物、 飲み物などは避けなければなりません。
ハラールとは、こうした安全な生活を示すためのガイドラインであり、イスラム教徒にとっては無くてはならない規準なのです。 しかしハラールとハラムをはっきりと区別することは 非常に複雑で難しく、基準も国ごとに異なります。
また、ハラールは食品だけでなく、化粧品や医薬品、介護用品、金融など様々なサービスにも適用されます。
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つまり、イスラム教徒にとって宗教上問題ない食品やサービスです。

2010年時点でイスラム教徒人口は世界で16億人いて、2030年には約22億人となり、世界人口の26%まで増加すると予想されていて、
その市場規模の大きさに全世界の公・民間企業が高い期待を持ち色々と取り組んでいます。
マレーシアにおいても1600万人のイスラム教徒がいるので期待は大きいと同時に国家としてのハレルビジネスへの思惑があるようです。

すでに、マレーシアでは、ハラルの厳格な規格を導入済みで、これは世界第2の厳しい規格(第1はサウジアラビア)といわれています。
結果、マレーシアのハラル認証を受けた食品等が、イスラム教国、イスラム教徒に拒絶されることはなく、マレーシアのハラル制度は、国家規格であるため、宗教色が薄く、明快で、非イスラムの企業にとっても理解しやすいと受けとられています。また、マレーシアは、イスラム圏の中でも社会システム、行政、システムが整備されていますから、イスラム教国の中では、リベラルで、近代的そしてクリーンな経済・社会システムを有する国として評価されていので、イスラム市場を狙う非イスラム企業は、マレーシアを投資・工場立地の対象地とすることにメリットを見出すことができる考えています。このため、マレーシアは、ハラル規格をテコに海外投資を誘致すること
ができ、これを経済発展につなげることができると考えているストーリーなようです。

マレーシアのハラル認証マーク</font>

これからの展開が楽しみです。